Radfahrers Nachtlied

ドイツの自転車競技選手・アンドレアス・クレーデンを中心とした自転車ロードレースと、極々たま~にクラシック音楽やその他のテーマに関する雑文

いろいろと渋い味わいだった区間5位

本日のツール第16区、仕事の帰りに始発の通勤快速の席を確保してスマホを開くと、我らがクレーディが逃げに乗りかけているという…
総合順位で遅れているので逃げに乗る…まあよくあることですね。先日のモン・ヴァントゥーにゴールするステージではアンディと一緒に「全員が勝者。大自然に勝った」という雰囲気でゴールしてましたから、今後は逃げに乗るくらいのことしかできないかもしれません。

家に帰り着いてみるとメイン集団とのタイム差も大きく広がり、逃げ切り濃厚の雰囲気。テレビ放送でも「ラヂオ軍は3人もいるので不気味だ」などと言われています。
クレーディのことだからゴール前の2級峠で若くて活きの良いディディエやギャロパンを牽引して、峠の登りの途中でお仕事終了はいさようなら、になるのではないかと思っていたら、ディディエ、ギャロパンの二人はその二級峠の登りで後退…
我らがクレーディは集団の先頭を一定時間牽いたらさっさと最後尾に移るという、スタミナのロスを最小限に抑えつつも他の選手からの批難を受けずに済む走法を駆使しつつ、小間切れになった集団を乗り継いで前方へ渡って行きます。こういう老練さは流石ですね。
仏蘭西のテレビがトマ社長ばかり映していたお陰で展開がよく分からなくなっているうちに、気付けば我らがクレーディはルイ・コスタを追撃する四人の第二集団に入っているではないか…!

しかし一向に縮まらないコスタとのタイム差…
それでも区間2位に入ってくれたら多少は嬉しいのですが、コスタのゴール後に映し出された追撃集団ではどういう訳かゴール間近だというのにクレーディが先頭をガンガン牽いてます…。
案の定、他の選手達がゴールスプリントに入ると我らがクレーディは集団最後方へ…

という訳で、結局区間5位でしたね。最後の走りは2位を狙うより、大きく遅れてしまった総合タイム差をを少しでも挽回しようとしているようにも見えなくもなかったですが…


とりあえずテレビに比較的たくさん映ってくれたのでよかったです。今日の録画は今後、酒を飲むときのBGVとして良いかもしれません…。


さて、今日の奮闘により我らがラヂオ軍はチーム総合首位を獲得しました。成るか?チーム総合二連覇!!
とはいえ今年の状況を考えると今後アルプスで首位を守るのは厳しいかも?…手の骨折をしてしまったスベルディアは無理出来ないので仕方ないとしても、結果的にはラヂオ軍の真の総合リーダーであったモンフォール、我らがクレーディ、いろいろチームに言いたいことはあるだろうけど目覚めよアンディ、今日力を見せたディディエ、といったあたりで協力してなんとかチーム総合首位を守り抜いて欲しいものです…。