Radfahrers Nachtlied

ドイツの自転車競技選手・アンドレアス・クレーデンを中心とした自転車ロードレースと、極々たま~にクラシック音楽やその他のテーマに関する雑文

クレーディの来期はどうなるか…?

さて、ツールの最中にラヂオ軍公式ページの記事に文句を言って以降自粛しているのかウンザリして止めたのか、ツイッターの更新は7月7日でぱったりと止まり、最低限の情報だけをポツポツと出していたフェイスブックも10月8日の「北京は出ないからシーズン終わり」を最後に本人サイドからの情報は無く、魑魅魍魎の跋扈するネットの世界から隠遁を決め込んでいる我らがクレーディですが…
来期のラヂオ軍陣営を伝える報道によれば、チームを出たがっていたらしい(?)カンチェ、親父に引退しろとか言われたとか言われないとか兄者のドーピング問題がまだごちゃごちゃしているシュレッキーズ、等々のスター選手と共に、我らがクレーディの名も来期メンバーの中にあるということは、とりあえずまだ引退はしないということですから一安心です。
このほかデヴォルデル、ホンド、キセルロフスキなども加わって来期のラヂオ軍はますます豪華なメンバーに!

ところで、USADAがランスを告発していた今年の8月、その騒ぎの裏でこんな報道もされていました(CN)。ドイツ反ドーピング機関が例の「ライン・コンヴォイ」の件を探り始めたそうです。
「ライン・コンヴォイ」って何ぞ?という方は、この問題が海外で報道された頃に書いた一連の関連する過去記事↓を宜しければお読み下さい。

シンケヴィッツの証言2(09年1月8日)
あらまぁ(09年4月27日)
ことの詳細(ってほどでもないけど)(09年4月29日)
調査報告書(09年5月14日)
寒いので木枯らしに罰金(09年11月3日)
最近の報道から(09年11月9日)

司法機関によって法的には無罪となった事例をその国の反ドーピング機関が再び追求する、という点ではランスの件と同様の流れなわけです。
まあ、追求されているのはライン・コンヴォイの件ですから、剥奪されるとしても06年の7月のツール総合2位のみで、04年のツール総合2位(実質的に1位!)をはじめとして、2000年のパリ〜ニースバスク一周総合優勝、07年のティッレーノ〜アドリアティコ総合優勝、08年のロマンディ総合優勝、スイス総合2位、09年のツール総合5位、11年のパリ〜ニース総合2位、バスク一周総合優勝といった偉大な記録は正当なものとして永遠に光を放ち続けるでしょう(涙)!
ランスの場合のように「○○年以降の成績を全て剥奪」とはならないとは思います(根拠の無い希望的観測)。

しかし、仮に成績剥奪が06年7月のみで済んだとしても、一定の出場停止は避けられません。2年の出場停止なら年齢的に引退は避けられないでしょうね…。

という訳で、この件は時効となる2014年まで有耶無耶のまま過ぎる事を切に願っております。
何だ?ランスのときとは随分態度が違うな、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、ファン心理とはそういうものです。
逆に、「俺は潔白を信じるぞー!」とか言わないのか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそこまで純粋でもありません。この頃のドーピング問題に関しては、本人が否定し続けた場合、真実は神のみぞ知ることでしょう。そして、その神の存在は論理的に立証できません。なので、裁定の下されない疑惑については私は不可知論の立場を取っていますw