ツール・ド・フランス - 美しき総合優勝
今年のツール・ド・フランス、終わってしまいましたね。
我らがクレーディは見事に(ﾁｰﾑ)総合優勝を成し遂げました！
(ﾁｰﾑ)総合成績というのは、一見、各チーム全員の総合成績を合計したものと思われがちですが、実際には各ステージにおいて各チームの上位3人のタイムを合計して競われるものです。
というわけで、偉大なる最強チーム・ラヂオ軍と我らがクレーディの(ﾁｰﾑ)総合優勝への足取りを振り返ってみましょう。…というか単純にラヂオ軍の各ステージにおける上位3人の区間タイムをまとめてみます。念のため、フランク兄ちゃんが上位3人に入っている場合は4人目も書いておきました。
・プロローグ
カンチェラーラ +0
フォイクト +19
クレーデン +19
・第1区
カンチェラーラ +0
モンフォール +0
フランク +0
クレーデン +0
・第2区
カンチェラーラ +0
クレーデン +0
ポポヴィッチ +0
・第3区
カンチェラーラ +01
クレーデン +01
モンフォール +01
・第4区
クレーデン +0
モンフォール +0
ホーナー +0
・第5区
クレーデン +0
ギャロパン +0
スベルディア +0
・第6区
クレーデン +04
モンフォール +04
ギャロパン +04
・第7区
スベルディア +44
モンフォール +56
フランク +1.09
ギャロパン +1.44
・第8区
ギャロパン +26
スベルディア +26
フランク +30
ホーナー +30
・第9区(TT)
カンチェラーラ +57
クレーデン +2.09
モンフォール +2.15
・第10区
フォイクト +07
モンフォール +3.16
スベルディア +3.16
・第11区
フランク +2.23
ホーナー +3.53
クレーデン +3.53
スベルディア +3.53
・第12区
フォイクト +7.54
ホーナー +7.54
クレーデン +7.54
・第13区
クレーデン +0
スベルディア +0
モンフォール +0
・第14区
スベルディア +18.15
モンフォール +18.15
フランク +18.15
ポポヴィッチ +18.15
・第15区
スベルディア +11.50
クレーデン +11.50
ホーナー +11.50
・第16区
フォイクト +4.18
スベルディア +8.07
ホーナー +8.07
・第17区
ホーナー +1.02
クレーデン +1.14
モンフォール +3.17
・第18区
クレーデン +0
モンフォール +04
ホーナー +04
・第19区(TT)
クレーデン +3.49
フォイクト +3.49
モンフォール +4.06
・第20区
スベルディア +07
ホーナー +09
モンフォール +09
フランクの殊遇がどうなるのかはまだわかりません。仮にドーピングとされて成績取り消しとなった場合、(ﾁｰﾑ)総合優勝も取り消されてしまうのか、それともフランクのタイムを除外して考えるのか、どちらになるのかはわかりませんが、仮に後者だったとした場合、影響がでてくるのは第7区と第11区だけで、それぞれ失われるタイムは35秒と1分30秒、合計2分5秒ですから、ラヂオ軍の総合優勝は変わりません。
また、こうして見ると前半はカンチェラーラの貢献が大きいですが、我らがクレーディは全体的に満遍なく貢献していることが判りますね。
個人的に一番印象深かったのは第17区、クレーディをはじめホーナー、スベルディア、モンフォールらがそれぞれその時点で個々の持てる力を最大限出し尽くしてピレネーの山を登ってゆく姿は美しかったです…。
まあ、パンク修理が終わってメイン集団に戻ろうとするクレーディが既にメイン集団から遅れていたスベルディアを追い抜いてゆく映像が映ったせいで「クレーデンはスベルディアを見捨てた」などという言いがかり的意見も出てきたわけですが…
スベルディアに関しては、バスク人ということもあってピレネーではガンガン攻めてくれたら面白いとも思ったのですが、実際には登りで遅れる場面も目立ちましたし、個人成績で表彰台争いに割ってはいるのは難しそうでした。だからチームがスベルディアの個人総合成績よりチーム総合成績を優先したのは、スベルディアには酷だったかもしれませんが、仕方の無い面もあったと思います…。
ただ、スベルディアは19区のTTでエヴァンスを逆転して最終的には個人総合6位に入り、これはエウスカルテルでエースだった03年、07年の5位に匹敵する成績ですから、素晴らしい粘りの走りだったといえるでしょう。
クレーディも19区のTTで順位を一つ上げて最終的に個人総合11位となりましたね。とりあえずお疲れ様といいたいです。本当は個人総合優勝が見たいのですが、それはまた来年以降に期待したいと思います…
