Radfahrers Nachtlied

ドイツの自転車競技選手・アンドレアス・クレーデンを中心とした自転車ロードレースと、極々たま~にクラシック音楽やその他のテーマに関する雑文

ツール第9区終了。そして最近の話題から

個人TTのツール第9区、我らがクレーディは良くも悪くもない、といった成績でしたね…そしてウィギンスからはさらに2分以上引き離されることに…

まあ、私くしと致しましては、クレーディにはフォイクトやホーナーのように40歳くらいまでは現役を続けてもらって、来年、再来年と再挑戦してもらいたいものです。実力はあるんですから。

さて、ツール・ド・スイスの頃から再燃してきたランスのドーピング疑惑、場合によってはツール7連覇の剥奪もあるかも、などと報じられていますが、我々ロードレースのファンとしては現在の所は事態の推移を静かにに見守るしかないですね。それにしてもCyclingtime.comのこの一方的なランス擁護に偏った記事は何なんでしょうか?この記事を読むとまるで全米アンチ・ドーピング機構がならず者集団のようです。報道というのは客観的、中立的にお願いしたいものです。現在の所は、無罪とも有罪とも決めてかからない様な冷静な記事の書き方をするべきでしょう。

まあ、さすがにツール7連覇の剥奪の可能性は今のところ低いような気もしますが、仮にそうなった場合、ツールの総合優勝者は、
99年 ツュレ
00年 ウルリッヒ
01年 ウルリッヒ
02年 ベローキ
03年 ウルリッヒ
04年 クレーデン
05年 バッソ
となります。ウルリッヒはいきなりツール4勝になってしまいますが、さらにリースが自らドーピングを告白した96年の優勝が剥奪されると5勝クラブの仲間入りです。我らがクレーディもツール1勝となります。しかし…
96年はリースと同じチームでリースのアシスト、またはセカンドエースだったウルリッヒですからね、どうなのでしょう…
私はウルリッヒは大好きな選手ですし、クレーデンについては言うまでもないのですが、ここではそういったファン心理や好き嫌いをとりあえず別にして書かせていただきますと、ランス7連覇を剥奪するくらいの厳しい姿勢、つまり、ドーピング検査で1度も陽性反応が出ていなくとも、周囲の人の証言で陽性扱いできる、という姿勢で望んだ場合、この頃のドイツ・テレコム、T-モバイルは大丈夫なのかな…??

さてもう一つはツアー・オブ杭州開催という話。ツアー・オブ・北京の後に更に続けてワールドツアーのステージレースを中国で行うという話です。何なんでしょうかこの中国贔屓は?私は別に嫌中派ではありませんが、これには違和感を感じざるを得ません。同じ国でワールドツアーのステージレースを2連続なんて他に例は無いように思います。ドフィネとツールの間にもスイスがありますからね。
このツアー・オブ杭州ジャパンカップと時期が重なるため、杭州に選手を取られてジャパンカップにはあまり大物選手はこなくなってしまうかもしれません。マッケイド会長は「サイクリングの世界、つまりライダーやチーム、スポンサー、メディア、そして観客たちに、アジアの夜明けをもたらすことが出来て嬉しく思う。」なんて言ってますが、中国だけがアジアじゃないんですから。杭州ではなくジャパンカップの方をワールドツアーに組み込むべきと思いますが…