Radfahrers Nachtlied

ドイツの自転車競技選手・アンドレアス・クレーデンを中心とした自転車ロードレースと、極々たま~にクラシック音楽やその他のテーマに関する雑文

なんか勘違いしてませんか?

【注意喚起】道路交通法改正! 12月1日より自転車の逆走は法律で禁止に / 違反には5万円以下の罰金も(ロケットニュース24)

あのですね、自転車の逆走は以前から道交法違反で禁止です。今回の法改正は、いままで唯一例外的に逆走が認められていた「路側帯」に関しても逆走を認めなくしました、というだけのお話。

路側帯とは、「歩行者の通行の用に供し、又は車道の効用を保つため、歩道の設けられていない道路又は道路の歩道の設けられていない側の路端寄りに設けられた帯状の道路の部分で、道路標示によつて区画されたものをいう。」(道路交通法第2条3の4)
このうち「道路標示によつて区画されたもの」の「道路標示」とは、具体的には道路上に引かれた白線を差します。

つまり、「道路の脇に白線が引かれていない場合」や、「白線が引かれていても歩道と車道の区別がある道路の車道だった場合」は「路側帯」ではなく只の「路肩」ですから、2013年11月30日以前から自転車の右側通行は法的に認められていません。

にもかかわらず世間一般の反応は今年の12月1日から突然「自転車の右側通行」自体が禁止になった、かのような頓珍漢なもので、テレビのニュースなども私が目にしたものは基本的にはそんな雰囲気の報道でした。
迷惑極まりない逆走を警察が放置、黙認してきたお陰で、国民一般の間に「自転車の右側通行は違法である」と言う意識がほとんど無いとこがよく判ります。

以前私が車道の左端を自転車で走っていたとき、前からママチャリの中年女性が逆走して接近してきたので、自分から停車して左側を譲らない、という、ある本などで推奨されている方法を採ったのですが、あろうことか逆走ママチャリの方も停車して右側を譲らず、自分が法律に違反しているという意識と後ろめたさの全くないばかりか、相手に譲る自分の心の広さに自ら酔いしれているかのような満面の笑みを浮かべて「どうぞ先に行って下さい」と言われました。私が対抗して「いえ、どうぞ行って下さい」というと、全く申し訳ない等とは思っていないことがよく判る優雅な口調で「そうですか。申し訳ありませんね」と言いながら私の右側を走り去って行きました。
しかし、悪いのはこの中年女性ではなく、逆走を黙認してきた警察です。

警察には今後迷惑極まりない逆走自転車をガンガン取り締まってほしいのですが、現実的にはキャンペーンをやるのは今月中くらいなんじゃないでしょうかねぇ。年が明ける頃には今まで通り逆走は放置・容認されまくるのではないかと思いますよ…