Radfahrers Nachtlied

ドイツの自転車競技選手・アンドレアス・クレーデンを中心とした自転車ロードレースと、極々たま~にクラシック音楽やその他のテーマに関する雑文

マルティン対ザブリスキー

ブエルタ第6区、スタート直後から単騎逃げを試みたマルティンはゴール前数十メートルで飲み込まれてしまいましたが、その走りは実に見事なものでしたね。
でもって思い出したのが、かつてザブリスキーがやはりブエルタでスタート直後から単騎逃げを試み、最後まで逃げ切ってしまったことです。
表彰台で笑顔を一切振りまくことなく、ひたすら疲れ切っていて今にも眠り込みそうなザブリスキーが印象的でした…。

昨日のステージのゴール後、解説の飯島兄貴が「単純に観ても平均40km/hを超えていますね〜」と言っていたので、ほぼ一人で走り切ったといえるこの2つの区間の平均速度を比較してみました。

ザブリスキー(2004年ブエルタ第11区)
距離:165.8km
時間:4時間05分31秒
平均速度:40.5186342km/h

マルティン(2013年ブエルタ第6区)
距離:175km
時間:3時間54分15秒
平均速度:44.8239061km/h

マルティンの方が距離が若干長いのに平均速度が4キロ以上速いのですが、まあ、そもそも風向、気温などの気象条件や獲得標高などのコース条件が違うものを比較するのは無意味ですよね…。
ザブリスキーのときのコースプロフィールを見ると全体に緩い登り基調なので、なおのことザブリスキーには不利な条件だといえます。

ちなみに、このときのザブリスキーUSポスタルに所属しており、USADAによってザブリスキーの2003年5月13日〜2006年7月31日の成績は剥奪されているので、あくまで幻の記録ということになります。
というわけで、いよいよまとめようのなくなったこの話はこのへんで終了…。